HOME > 製品紹介 > 歪制御型回転粘度計 SHV-100
製品紹介
SHV-100は自動ギャップ制御を有した、コーン・プレート歪制御型回転粘度計です。

一定回転速度の粘度測定、回転速度の昇・降可変プログラムによる粘度・流動曲線測定、及び定常流粘度測定は勿論のこと、応力成長・応力緩和測定、ステップせん断による構造回復測定、ペルチェ制御による温度可変下における粘度測定などの測定が可能な「多機能タイプの高精度回転粘度計」です。
SHV-100の下部測定プレートユニット部は簡単な取り外し機構の設計により他の光学・分析機器などの装着が容易に行へ複合的な粘度計としても活用できます。
メーカー独自開発の制御インターフェースとソフトウェアVisco-MasterによりPCからの直接操作・データ処理が可能です。
測定データは自動的にCSV形式で保存されます。
- 特長
- 自動昇降ギャップ制御
- 一定回転速度測定
- リニア-昇降回転速度制御測定
- ステップ昇降回転制御測定
- 応力成長測定
- 応力緩和測定
- ステップせん断速度(構造回復)測定
- ペルチェ温度プログラム測定<オプション>
- 過トルク防止回転停止機能
- 測定対象
- 塗料・インキ
- 食品・飲料品
- 化粧品
- 高分子溶液
- その他
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Visco-Master 画面一例 |

- 測定条件の入力・編集
- 測定条件の保存・読込
- データ保存

- 測定開始・停止
- 数値データ表示
- 測定リアルタイムデータ表示
- 粘度・応力データ表示
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SHV-100 測定データ例 |
粘度・流動曲線測定

予め設定された時間でせん断速度を上昇・下降させて、流動曲線からサンプルのチクソトロピー性と構造の大きさを測定した結果です。
粘度計の測定対象となる多くの物質は、せん断速度に対して非ニュートン性を示します。
この非ニュートン性から、製品の保存・アプリケーション・性能の数値的な管理が可能になります。
アプリケーション対応例
- スクリーン印刷のスキージ抜け・流動性
- 塗料等の降伏応力(安定性)
- 化粧クリーム・オイルの浸透感
ステップせん断・構造回復測定
せん断速度をステップ状に設定し、サンプルの短時間での構造変化(静止~破壊~回復)を正確に測定できます。
この短時間の正確な「せん断速度ステップ変化の追随は歪制御の利点です。



応力緩和測定

設定された歪量が瞬間的に印加された物質は時間の経過と共にその応力の減少が見られます。
この現象を応力緩和と称し、緩和弾性率(Gr)として求めることが可能です。
マックスウェル模型から、求められた弾性率(G)と緩和時間(τ)を適当に選ぶことで、物質の本質(粘弾性)を表現できます。
基本的に応力緩和の測定が精度よく測定できるのは歪制御の特長です。
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主要仕様・性能 |
項目 |
性能・諸元 |
備考 |
回転数 |
0.03 ~ 245 (rpm) |
せん断速度はジオメトリーによる |
トルク範囲 |
0.1 ~ 100 又は 0.05 ~ 50 (mNm) |
0 ‒ 5V [0.04% (FS)] |
ゼロギャップ |
自動(昇降モーター) |
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サンプルギャップ設定 |
自動(昇降モーター) |
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測定温度範囲 |
-10 ~ 120℃ |
空冷式ペルチェ(オプション) |
電源(粘度計) |
100VAC 7A |
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電源(ペルチェ) |
100VAC 7A |
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重量 |
17kg |
SHV-100 基本構成 |
寸法 |
W400 x D500 x H600 |
SHV-100 基本構成(電源ボックス除く) |
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装置構成 |
装置標準構成 |
1. SHV-100 基本ユニット |
- (1)ギャップ制御昇降用モーター
- (2)歪制御回転モーター
- (3)回転トルクセンサー
UTM II 0.1Nm / 0.05Nm から選択(ユニパルス製)
- (4)電源・ドライバー制御ユニット
- (5)SHV-100 ベースフレーム
- (6)下部プレート
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2. ソフトウェア(Visco Master) USBインターフェース |
3. 軽量Uシャフト コーン・プレート交換タイプ |
オプション構成 |
1. 温調ユニット |
- (1)空冷式ペルチェプレートユニット
- (2)電源・ドライバー・制御ユニット
- (3)60φ測定プレート
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2. 測定ジオメトリー |
- ・コーン(角度1°/ 2°から選択)
- ・プレート(φ20 ~φ60 から選択)
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